魂の自由

結婚は人生の墓場と言う言葉がある。
墓場というと死を連想させる暗いイメージであるから、
結婚するとそれまでの自由気ままな生活がパートナーとの共同生活により
たちまち束縛されてしまうことを嘆いて言ったことばなのかもしれない。
そう考えると結婚=葬儀、すなわち、結婚式=葬式ということになる。
これらは、魂の状態が自由(生・独身)から不自由(死・束縛)な状態に移るときの
儀式ということになるのだろう。
私の知り合いがいま離婚の危機を迎えている。
お互い好きあって大恋愛の末に結婚したのだが、
暮らして見ると今まで見えていなかった相手の性格があらわになり、
ついにそれに我慢できなくなったのだという。
見た目は明るくとても快活な女性なのだが、最近は見せる笑顔にどことなく影がさしている。
こうなると確かに結婚は墓場なのかもしれない。
ただ、結婚が死と決定的に異なるのは、離婚という究極の蘇りの手段を通じて魂を
もとの自由な状態に戻すことができることだ。
その気になれば、自分の気に行った安住の地が見つかるまで、
何度でも蘇えり、魂を自由にする事ができる。
そう簡単に割り切れるものではないだろうが、
これも一つの考え方なのではないかと思う。

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